1.油防除講習会とは
油濁被害の拡大防止のためには、汚染初期における防除・清掃が重要であり、当機構では、油汚染防除に速やかに対応できる現場の指導者を養成するための講習会を実施しています。
一旦、油濁事故があれば、現場での素早い対応が求められます。そのためにも、油防除のための基礎知識を知ることは重要であり、私共の実施している講習会をご利用いただき、適切な油防除・清掃に役立てていただきたいと思います。
当機構では平成10年から講習会を実施しており、計194回、受講者数延べ11,196名への講習実績がございます。
講習会の依頼文書はこちらからダウンロード
※ 講習の参加予定者に漁業関係者が含まれない場合、費用が発生致します。参加予定者に漁業関係者が含まれている場合、費用の減免をすることが出来ます。費用の減免を受ける場合、参加予定者の名簿を依頼文書と併せてご送付下さい。
2.講習会の内容
(1)座学による基礎講座(30分~1時間)
漁場等に流出した油が漂着した場合、その回収作業を行うためには、油の種類等の油濁事故情報の把握、流出油の動きの想定、適切な資機材の選定・使用など、事故の状況に応じた対応が必要となります。このため、防除・清掃に必要な基本的な知識について講演します。
(2)水槽実験(30分)
実際のA重油、C重油を使用し、それぞれの油の性質に応じた回収方法や油膜が薄くなった場合の対応、油処理剤、油ゲル化剤の正しい知識と使い方における注意点等について、実演しながらご覧いただきます。
(3)ミニオイルフェンスを使った机上訓練(40分)
10分の1サイズのオイルフェンスの模型品を使用した机上訓練を実施しております。展張のための計画づくりから必要となる資材、展張形状や展張方法を参加者にも考えていただきながらの体験型の机上訓練になります。
(4)海上実技訓練(半日)
オイルフェンスの海上実技訓練の現地指導を致します。展張計画の作成、準備、実施、回収、保管の、基本や注意点を実際の訓練をとうして学ぶことが出来ます。※海上実技訓練の資材、船舶、人員は依頼主負担となりますので予めご了承下さい。

3.費用負担
下記金額表に基づいて実施いたします。
費用については、機構の補助事業の制度にあった場合であれば減免または全額免除し、補助事業として実施することが可能です。
補助事業の対象要件としては、講習会の参集範囲に「漁連、漁協、漁業者」が入っている会議への講師派遣、又は、参集範囲に「不特定多数の団体および漁連、漁協、漁業者」が入っている会議への講師派遣となります。
(1)室内講演・水槽実験・オイルフェンスのミニチュアによる机上訓練にかかる費用
講師派遣費:単価28,000円(1日)
旅費交通費:当機構の旅費規程に基づき請求
通信運搬費:通信運搬にかかる費用を請求。例:資機材の運送費用など。 依頼主が着払い負担の場合は請求なし。
雑費:消耗品の購入にかかる費用を請求。例:水槽実験に使用する油吸着マットや重油など。水槽実験不要の場合は請求なし。
資料費:資料の配布にかかる費用。依頼主が資料を印刷する場合は不要。
諸経費:上記係る費用の15%を請求。
※以下実施した場合の計算例
場所
福岡県福岡市内
講習内容
室内講演・水槽実験・オイルフェンスのミニチュアの机上訓練
講師派遣費:56,000円
1名 1泊2日
旅費交通費:32,600円
航空券パッケージ割引
通信運搬費:5,000円
資材の運送費
雑費:500円
水槽実験で使用する資材および重油代
諸経費:14,115円
上記費用の15%
合計:108,215円
(2)実技訓練にかかる費用
講師派遣費:単価28,000円(1日)
旅費交通費:当機構の旅費規程に基づき請求
通信運搬費:通信運搬にかかる費用を請求。例:資機材の運送費用など。依頼主が着払い負担の場合は請求なし。
雑費:消耗品の購入にかかる費用を請求。例:水槽実験に使用する油吸着マットや重油など。水槽実験不要の場合は請求なし。
諸経費:上記係る費用の15%を請求。
※以下実施した場合の計算例 場所:福岡県福岡市内
講習内容
海上実技訓練
講師派遣費:224,000円
事前調整費 1名 1泊2日
訓練実施日 2名 2泊3日
旅費交通費:124,600円
航空券パッケージ割引
雑費:10,000円
ロープ代
諸経費:53,790円
上記費用の15%
合計:412,390円
4.連絡先
講習会の実施、費用の見積もりについては、下記までお気軽にご相談ください。
担当課 業務部1課
電話番号 03-5844-6551
メールアドレス info@umitonagisa.or.jp